1号 <2000/08/20>      連絡先   〒300-2635 
                     茨城県つくば市東光台2-18-11 
                    ALI'S KEBAB 内 Haft Rang 事務局        



<はじめに>

サラム!はじめまして皆さん。日本とイランの行き来にまだビザが必要なくて、沢山のイラン人が日本へ夢と希望をいだいてやってきた頃からはや10年あまり、その間に私達 Haft-Rangのメンバーをはじめ、多くのイラン人&日本人カップルが誕生しました!ハフテラングとは七色という意味のペルシャ語です。
一口に国際結婚といっても十人十色、いろいろな方がいて、いろいろな生活があります。そしてそれはそれはいろいろな喜びも悩みもあります。国際結婚がまだまだ一般的でない世の中なので、情報を得る手段がなくてお困りのかたが多いはずです。そこでいろいろな話題について気軽にお話をして、情報交換(世間話も含む)をしようじゃないか、そしてその情報交換の橋渡しになりたい! と発足したのが、インターネットのメーリングリスト ”Haft-Rang"です。

そしてインターネットをつかっていない方のほうがもっと情報交換をしたいという思いがあるのではないか?と考え、この会報誌を発行することにいたしました。現在イスラム圏の方と国際結婚を考えていらっしゃ方、イランやイスラム圏にかかわりのある方、興味のあるかた、情報を提供できるかたそんな方もどんどん参加なさってください。

現段階では管理の都合上、パソコンを使う環境にない方に関しては、郵送での投稿とHaft-Rang会員である知人から配布される会報誌をご覧いただくだけとなります。そして、まことに恐縮ですがメーリングリストも外部からの投稿も”女性限定”となっております。

この会報誌へのご意見ご感想は一番上の連絡先までご郵送ねがいます。ただし、いただいたご意見は次号以降の会報誌に掲載される可能性があります(掲載する場合はあらかじめ許可を問うことはいたしません)ので投稿する内容には十分ご注意くださいませ。



<今号の意見交換>

                  。。。メーリングリストを通じてこんな意見を交換してみました。。。


 
 

<あなたならどうする?>

Aさんのご相談

今週末ダンナの昔馴染みの友人達に会いに行きます。その友人達は私も知ってるので、会えるのが楽しみなのですが、長い月日が流れて皆日本人の女性と結婚してるそうです。新しいお知り合いができるのが楽しみな反面、心配事も一つ二つあります。

以前、イラン人の仲間が集まったバーベキューのとき、私はイランの事をいろいろ話していました。そしたら、集まっていた中の数人は自分がイラン人だと言うことを彼女に内緒にしていたらしく、私から彼女達を引き離すんですよ。余計な事を話されたらこまる・・・みたいな。今回の場合は結婚してるから問題ないと思うんだけど、ダンナさんがイランのこと必要以上に教えてなかったら・・・、イランのことでダンナさんが知られたくないなと思ってることを私が話してしまったら・・・。ダンナは気にしなくて、思った事を話して良いといってくれますが、私のせいでダンナの友情にひびがはいるのいやだなとおもって。イランにいったことない人に、イランの良いところいっぱい知って欲しいと思ってやってる事が裏目に出るのって悲しいじゃないですか。自然にふるまって良いものですかね?

Bさんのご意見

 ”ある意味では日本人以上に他人に干渉されたくないし、しない方が良いと考えているのがイラン人。”
ご主人が友人の抱えている事情を言わなかった事を考えないで、会った方に最初からイランの事を説明されるのはどうか?と思いました。悪いとかって事じゃなくて、少し、立ち止まる事も大切かもね。ご主人の友人ですよね、あくまでも、たとえば、ご主人の友人の中にも、妻の私達に信頼の有る人って言う感じの方もいれば、どうも、好かん...という人から、いろいろあるじゃないですか。世の中たくさんの人がいて、誰にでもいちいち、助けを施していたんでは、自分が壊れてしまいますよ。国籍の事、いってるか、いってないかをいちいち、気にしながら、話をしなくても良いんじゃないでしょうか。国籍なんかの事に関わらず、ここでは、それでしたが、たとえば、自分の生い立ちとか、住んでる場所とか、トルコ語しかしゃべれない人が日本で必死にペルシャ語を勉強して、しゃべれるように、ようやくなった人が、以前からしゃべれると嘘をつく、自分の付き合っている彼女はペルー人で、子供2人も居る事、離婚暦の有る彼女と付き合っている事、もう、いろいろな事、そういう事にベールをかぶせて人付き合いする人に、気を使うのは無駄だという事です。    

主人なんかは、よく、日本人は、騙され易い。と今も言ってます。その人その人で、付き合う友人のタイプも全然違うしね、ご主人によっては、日本に住んでる期間が(たとえ、一時的に日本を離れたりしても、)長いと特に、もう、どんな対応は、こういう人に...ってのが、自然と身についていると思います。勿論、そう言ったご主人のそばに居る私達妻達も、ある程度は、日本人である事を主張し、自分個人の価値観などをうまく合わせながら、(全部じゃなくて、部分的に)お付き合いを進めていっているのじゃないでしょうか?

私も含めて日本人の妻達は、自分達が、特別の境遇だという事が頭にあって、その観念は人それぞれですが、それが、やはり、このHaft-Rangのような小さなグループにもなり得るのですが…、仲間意識というのが有ります。その仲間意識というのも、個人で結構違うものです。べったりと、誰かと何かを共にしないと、不安だとか…。日本人特有の集団心理もありますし。そういう、独特な意識が、イランにもあると思います。この頃の日本人は非干渉主義。という言葉で表される事がありますが、ある意味では、イランの方が日本人のそれよりもとっても、非干渉主義だと思います。夫婦である場合。夫婦の問題は夫婦だけ。ときっぱりしてますし、友人であっても、結構、ご主人なんかはみなさん、一度は口にしてるんではないでしょうか?“自分達には関係ない。”なんて言葉を。場数を踏めば、どういう時に言っていい言葉か、どういう人には言ってはいけないのかなんて言うのは、解ると思います。そんなに、気にしなくてもいいのでは?そんな事でご主人の友情が壊れるのは、最初からたいした事のない友人ですよ。きっと。そして、ご主人は貴方の事を多分良く知っているから、自分の妻が悪者になるような(可能性のある)場所に連れて行く事もないだろうし。心配する事もないと思います。

イラン人のご主人達は、私が会った人達はほとんど、奥さん同士が、何から何まで包み隠さずしゃべる事を望んでいないのです。解りやすく言うと、公の場で話せる事以外はあまり、他言して欲しくはないんだと考えているという風に私は思います。そういう付き合いをして欲しいとは彼らはきっと思っていません。どのような事をお話したのかはわかりませんが、初めて会った人と話す会話と、以前から何度かお話した事のある人の会話、すごく親しい人との会話などは、微妙に違ってくる物ですから。その辺はわかりますよね。その話題にもよりますね…やはり。先日から私も主人の内輪の揉め事に少し触りましたが、そう言ったわずらわしさは、よく、ご存知なのだと、(イラン人の男性は)思います。だから、自分の妻は、その様な意味のない争いごとに巻き込まれる事無く、 賢く立ち回ってくれればこの上ない。という願いもあるのではないでしょうか?

私達日本人は割とフランクだと思います。誰に対しても。国際結婚をなさった方ならそれになおさら、二重丸に花に旗までついてると思う。でも、逆に言えばそういう事を1度経験したら、今度からは、って、少し考えて話題を選ぶ事もできるようになるし、幅ができると思う。人間って必ずしも同じ人間は居ないのだから。何か話したからと言って、それがどれだけ通じるか、理解してくれるかも人それぞれです。Aさんも、ご主人と一緒にご主人の周りの人間について、勉強したのですよきっと。でも、それで、引っ込み思案になる事もないのです。暗中模索でもいいので、自分の一番いい“お付き合いの仕方、方法”を見つけてください。頑張ってくださいね。

Cさんのご意見

私はその点はキビシイのですよ。友達だろうとなんだろうと、自分をイラン人だと言わないイラン人(トルコ人、ギリシャ人、イタリア人とかいうよね)には、私は会いません。別に彼らのことを悪いとか思っているんじゃないよ・・・いろいろ事情もあるのは知っているしね。ただ、彼らのウソに荷担するのはお断りって感じかな・・・。それでも、主人の付き合いでどうしても同席しなければならない場合は、仕事だと割り切ってひたすらニコニコしています。

それで思い出したんだけど・・・あるイラン人と日本人女性の結婚式に呼ばれたことがありました。彼は自分のことをギリシャ人のJ・・・(イランにはない外国の名前)だと言っていたようで、さすがにイランで結婚式したのだから、イラン人だとはバレてるだろうけど、結婚式で親戚一同に自分のことをJ・・・と呼ぶように強要してた(笑)。奥さんの家族も出席していたのだけれど、お父さんが「ウチの娘とJ・・・が」と挨拶しているときは、主人と下向いて笑っちゃいました。ウソは後が大変なのにな・・・

これは我々夫婦の話なんだけど、こういう場合もあります。彼と結婚するときに、いろいろとイランのことは聞いていたんですよ、みなさんも同じでしょうけど・・・。夫曰く「ウチの近所には噴水のある大きなメイダーンがあって、日本の信号のシステムとは違うんだよ、グルグルまわるの。従兄弟の家はスーパーマーケットで2階より上は住居になってて、彼はワンフロワーを自分だけで使っているんだ。」日本人である私が、その言葉で思いうかべたのは・・・凱旋門のまわりのような広場や、1階にスーパーがあるマンションだったのよね・・・確かに夫は全然ウソを言っていませんでした。しかし実際はクラクションが鳴り響き、殺気だつゴミゴミとしたメイダーンだったし、従兄弟の家は、雑貨や兼果物屋みたいな(つまりバッカリ)で、ワンフロワーには一部屋だから、独占するのは”あたりまえだ!”なんだけど・・・ウソじゃあなかったよ。つまり、本当のことを聞いてても、自分の想像とのギャップはあります。実際に自分の目で見てこないと・・・イランはね。

Dさんのご意見

うーん、、、自分の国籍をごまかさなきゃならないというのはちとおかしいもの、なんかやましいことでもあるの?と考えてしまいますよね。いくら日本でイラン人のイメージが悪いと言っても誇り高いイラン人の行動としてはとても理解できかねるものがありますよ。Aさんも普通にふるまって全くokだと思いますよ。そんな意味のない虚言にこちらが気を使わされると言うのはおかしい。ご主人も絶対わかってくれるはず。

相談者Aさんのいろいろな意見に対する感想

私も基本的に自分の国に誇りをもてない、イラン人とは付き合いたくない。確かに国籍を隠してしまう気持ちは、わからなくもありません。以前「ここがへんだよ・・・」の出演者の方が言ってましたが、正直に自分の国籍を言うと彼女が出来ないって。遊びで彼女を見つけるんじゃなくて、本気で彼女が欲しい人なんかは切実かもしれない。
そのバーベキューの時は、ダンナの直接の知り合いは二人で、あとの二人が国籍を隠してたんです。ダンナは面識もなければ、彼らの事情も知りませんから、私に事前に口止めできなかったでしょうし、ダンナはそうゆう彼らの事を面白くなかったので、私に「気にしなくて良い」と言ってくれたんだと思います。
二組のうちの一人は、最近結婚したらしく、彼女の事が心配です。何も知らないままなのかもしれないし、入籍はしてもイラン大使館での手続きはしてないかもしれない。もう一組は順調にお付き合いしてて、先日彼のほうに会ったので、私ははっきりいいました。「私はあなたがこのまま自分の国籍を偽ったまま彼女と付き合うつもりだったら、彼女を守るためにも電話しようと思ってた」と。もちろん脅しですけどね。「イラン人の彼氏がいる人、イラン人と結婚してる人の社会って狭いのよ。あなたが何もイランについて教えなくても、彼女は誰かから教えてもらえる。大事な事を教えなかったり、教えようとしなかったら、あなた達の信用問題になるんじゃない?」前のカップルもこのカップルについても、すべては二人で決めなきゃいけないから、お節介おばちゃんは引っ込んでようと思いますが、同じ立場の女性が悲しむのは見たくないな。せっかく巡り会ったのだから、幸せになって欲しいんですよね。

ダンナ同士が友達だと奥さん同士も必然的に付き合うわけで、そうなったときに、上手く付き合えるか心配です。と言うのも、イラン人のご主人のいる友人はダンナさんの友人の奥さんと馬があわず、振り回されっぱなしなんです。でもダンナ同士が仲が良いので、付き合いを断ることもできず、彼女といるのがストレスになってるんですって。「友達は選ばなければならない」ってのは、イラン在住時の教訓で、冷たいと思われるかもしれないけど、イランで日本人恋しさに友達を作ると中には常識はずれのとんでもない人がいたりするせいです。

イランにいたときに、かなり年配の方と話したとき言ってたのは、「何も知らないまま、イランに連れてこられた人がけっこういて、家庭内のトラブルに全く対処できず、日本に帰る事すら出来ない人いるのよ。常識知らずの人も多いし、友達を見極める目を養いなさいね。」っていわれました。まあそれは、自分から友達を作るときは気をつけられるけど、こうゆう場合って避けて通れないでしょ。取り越し苦労であってほしいのですが、あって見たい反面会うのが不安で。Bさんの言う通り、「公の場・・・」てのも肝に銘じなきゃ行けませんね。直ぐに人を信じちゃって、困った人をほっとけないこの性格も、押さえる必要がありそうです。
 
 

Eさんのご意見

私も同じ様な経験があります。夫の友人はイラン人だ!って彼女にいってたたけれど、 あんまりイランのことを話されたくないってかんじで、 私がイランのこと話していたらあわてて彼女をひきはなしたんだよ。こりゃーまずい!が露骨にあらわれてた。わたしがいうイランの説明にひとつひとつ ”否、そうではない、そんなことない”と弁解してるんだよ! たとえば”イランのトイレはこうよ”って私がいったら あわてて夫の友人は ”でもほとんど トワレットファランギー(洋式)なんだよ!”とかね。 私は”ふざけんな!テヘランだってまだそんなに 普及してないじゃないか!”っていいたかったよほんと。ってなことがあったと夫に話しをしたら夫は ”馬鹿だね〜〜〜”っていってました。
ですから、イランのこと話されて困るならば、私に彼女をあわせないで!ってくらいでも いいんじゃないかな?  旦那さんにそういっておいて、だからそういう友達には私をあわせないでくれ!って 自分の国籍かくして彼女作ろうって奴は 女性として我慢できないし信頼できない。 あなたもそういう人とはほどほどにつきあったほうがいいよ ってね。

私はBさんの意見をよんでいておもったんだけど、こういう方法もある、 あらかじめ旦那さんの友人のイランでの 生活状況とかどういう人なのか きいておくといいかもよ。 それから旦那さんにもし、彼女から イランのこときかれたらどの程度まで はなしていいものか? っときいてみたらいかがでしょうか?  だって彼女はね、自分がいったことのない、 彼の国(イラン)にいったことのある人(とくに日本人)に かならずその国(イラン)の状況をきくと思うもの。

それから、ときには奥さん(我々のことね)は旦那さんに対して おつきあいする人を選ぶようにいったり、 あるいは、自分はあの友達の奥さん(あるいは彼女)の考えにはついていけないから 会いたくないっていっていいんでない? イラン人だっていろいろいるじゃない。日本に在住した人のなかには 闇の世界の人もおおいでしょ。にもかかわらず、困った人にすぐ手をさしのべちゃうとかいうのは、イラン人の男性でも多いでしょう。 だから奥さんは旦那さんが彼に手をさしのべる前に チョットマッテ!あの人どういう人なの、本当に信頼できるの?って 旦那さんに助言できるようになれるといいよね。だって一番大切なのは自分(あるいは夫)が嫌な思いをしないようにすることでしょう。いくらでもあとから仲良くすることできるから 相手がどんな人物なのかある程度わかるまで 親切や愛の手はこだしにしていったほうがいいかも。

Fさんのご意見

イラン人であることを告白するかどうかの話。本人が嘘をつき通すなんて、もっての他と思うけど、その奥さんたちもだんながイラン人とかアジア系の場合、そのことを言わない人も多いと聞いてます。外で国際結婚をしていると言うと、ほとんどの人がご主人はアメリカ人?と聞いてくる。それで、イラン人だと答えると、黙り込んでしまう人も。それもなんかおかしいと思います。

友達を選ばないといけないというのは、本当でしょうね。私自身は簡単に人を信用するタイプじゃないし、今まで何のトラブルもなかったけど、だんなにはいろいろあるので、わかります。でも、日本人の奥さん同士のつきあいが難しいって、イラン人の問題じゃないですよね。

Gさんのご意見
とにかく、うさん臭い人とは関わりを持たないのが一番ですね。私なら絶対付き合いはしません!もし、どうしても逢わなければならない時があったら・・・・・思いっきり一線をひいての必要最低限の付き合いかたをすればいいと思います。
 

以上のような意見がとびかったのでありますが、読者の方々はどのようなご意見をおもちになられたでしょうか?



               
”知って得する生活情報 ”
〜生麦、生米、生卵〜

毎日暑い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしですか?最近、大手の牛乳メーカーの食中毒問題やその他にも多数の食品・飲料メーカーの衛生問題が深刻になっています。消費者側として信頼していたメーカーに裏切られてしまい、大変残念な思いでした。反面、厚生省が様々な食品・飲料メーカーに対して、本格的な立ち入り調査を行った事で、今まで以上に安全かつ信頼性の高い商品を消費者が買い求められるようになるだろうと言う期待感が持てるようになったのかもしれません。ブランドに惑わされず、消費者側も賢くならなければいけない時代になったのではないでしょうか?

私は数年前に運送会社に勤務しておりました。私の担当は、大手のスーパーマーケットやデパートに卵を配送することでした。約2年間、卵の配送の仕事に携わり、卵の工場に出入りする事で得た知識を皆さんにお知らせしようと思います。

日本人の食生活の中で欠かせない卵を生で食される方も多いでしょう。生で食べるからには、もちろん生みたての新鮮な卵にこした事はありません。皆さんは身近なスーパーで卵をお求めになる事が多いと思います。スーパーの特売品に卵が登場するのは、しょっちゅうでしょう。1パック100円、それ以下で売られる事も多いのではないでしょうか。消費者としては家計に大助かりの特売品の卵・・・ちょっと待ってください。本当に新鮮な卵かしら?

大手のスーパーやデパートの特売日は、全店一斉じゃなくても日取りが重なっています。卵の工場では事前に特売日と納品数をスーパー側から知らされています。もちろん卵の工場では毎日多くのスーパーに卵を納品していますし、その他に特売用の卵の準備もしなければならないのです。どこの工場でも一日の産卵数はほぼ一定数ですし、全てが製品としてパック詰めされるわけじゃありません。そうなると予定される納品数にする為に、数日前から卵をストックしなければならない訳です。納品数も一店舗で2000パックはざらで、多いところでは3000パックを特売品として仕入れています。一台の4トン車に6000〜7000パック積み込み、それが何十台ですから、想像を絶する数の卵が出荷されている事はおわかりいただけるでしょう。工場内は一定の温度に保たれているし、衛生上の管理は問題ありません。配送も年中問わず、明け方の3時4時から気温が上がる前には納品を完了します。卵は涼しいところに置けば、常温でも3週間はもちます。(日が経ってるものは火を通さなければなりませんが)

あまり神経質になる事はないのですが、やはり健康に気を使う方やお子様・お年寄りのいらっしゃるご家庭なんかは、新鮮な方が良いと思われます。新鮮な卵をお求めになるコツは、特売卵を選ばず、普段の日の午後にスーパーに行かれるのがいいでしょう。午前中は前の日の残りが店頭に並んでいますから。

余談ですが、殻が白い卵と赤い卵では、値段が若干赤いほうが高いですね。よく言われるのは、赤い卵のほうが白より栄養があるってこと。そんな事は全くありません。単に赤い卵を生む鶏は飼育が難しく、数が少ないからなんです。ヨード卵やDHA・ビタミン入りの卵には栄養素は含まれていますが、単なる赤い卵は、ただの卵なんですよ。

ここで言いたかったのは、特売の卵だから買わないで・・・ということでは決してありません。意外と知られていない身近な卵についての予備知識として皆さんに知っていただきたいと思いました。